Degree Men (Unilever) · 2012
Degree Men: Masters of Movement
クリエイティブディレクター · US
ブランドが前に出ないことで、アクションスポーツの中に居場所をつくった。観客が見に来ているのはライディングであって、広告ではない。
課題
Degree Menには機能の主張があった。ただ、本当に体を動かしている人たちからの信用がなかった。ライダー自身が撮った映像で育った観客は、スポンサーの匂いを3秒で嗅ぎ分ける。
このカテゴリーはどこも「あなたの動きについてくる」と言う。それを証明できる、見るに値するものを持っている会社はほとんどない。
打ち手
Masters of Movement。競技の限界に立つアスリートを、そのまま長い尺で見せる。ヘリの影の下、大斜面にラインを引くTravis Rice。歩いて下るのもためらう地形を走るDarren Berrecloth。カメラは客席ではなく滑走の内側に置き、走りが呼吸できる長さで編集した。ブランドが出てくるのは最後、フィルムがその資格を得たあとだけ。
成果
メディア枠で見せる広告ではなく、観客が自分で選ぶコンテンツとして流通した。配信の中心になったのはソーシャルゲームのプラットフォームと、Degree自身が持つAdrenalistだった。
01: Bear Grylls
サバイバリスト、そしてテレビの顔。撮影クルーの気配のない渓谷で。
02: Travis Rice
大斜面のスノーボードを、滑走の内側から撮る。
03: Darren Berrecloth
歩いて下るのもためらう地形を、マウンテンバイクで走る。

